NEWS/EVENT/STUDY!HOUSE

住宅知識

小上がり和室で後悔しないために|失敗例・収納・後付けを整理

■ 小上がり和室とは?|人気の理由と迷いが生まれるポイント

リビング横に設ける小上がり和室は、近年の注文住宅でよく見かける間取りのひとつです。段差によって空間にメリハリが生まれ、「おしゃれ」「くつろげそう」「多目的に使えそう」といったイメージから人気があります。

一方で、「思ったより使わなかった」「段差が邪魔になった」といった後悔の声も少なくありません。小上がり和室は魅力的な反面、暮らし方に合わなければ“いらない空間”になってしまう可能性もあります。

本記事では、小上がり和室の基本的な役割から、後悔や失敗の原因、収納性、後付けの可否まで整理し、本当に必要かどうかを判断できる材料をお伝えします。

■ 小上がり和室とは?基本的な役割と使われ方

小上がり和室とは、床を一段高くした和室のことを指します。リビングと一体で設けられることが多く、段差によってゆるやかに空間を分けるのが特徴です。

フラットな和室と比べ、腰掛けやすく、視線に変化が生まれる点が魅力とされています。主な使い方は、くつろぎスペース、子どもの遊び場、来客用の簡易寝室、洗濯物をたたむ家事スペースなど多岐にわたります。

「リビングの延長」として使うのか、「独立した和の空間」として使うのかによって、価値は大きく変わります。

■ 小上がり和室で後悔しやすいポイント

小上がり和室で後悔しやすいのは、「想像より使わなかった」というケースです。完成当初は活用していても、生活スタイルの変化とともに使用頻度が下がることがあります。

また、段差が日常の動線上でストレスになることもあります。掃除機をかけにくい、ロボット掃除機が使いづらいなど、掃除の手間が増える点も見落とされがちです。

家具の配置が制限されることも後悔の一因です。リビングのレイアウトが固定され、模様替えが難しくなる場合があります。

■ 小上がり和室の失敗例に共通する原因

失敗の多くは、「なんとなく欲しい」という理由で採用してしまうことにあります。SNSやモデルハウスで見た印象だけで決めると、実際の暮らしとのズレが生じやすくなります。

また、生活動線との相性を十分に検討していないケースもあります。段差の高さや広さが中途半端だと、使い勝手が悪くなります。

さらに、将来の暮らし方を想定していないことも原因です。子どもの成長や家族構成の変化を考えずに計画すると、後々使いづらくなる可能性があります。

■ 小上がり和室の収納は本当に便利?

小上がり和室の魅力のひとつが、床下を収納として活用できる点です。引き出し式や跳ね上げ式など、畳下に収納スペースを設けることが可能です。

季節用品や来客用布団などをしまえるため、一見すると効率的に感じます。しかし、頻繁に出し入れする物には向かない場合もあります。重い畳を持ち上げるタイプでは、使い勝手が悪くなることもあります。

収納目的だけで小上がりを選ぶなら、他の収納計画との比較も必要です。床下収納が本当に最適かどうかを冷静に考えることが大切です。

■ 小上がり和室は後付けできる?

小上がり和室は基本的に後付けが難しいとされています。床の高さを変えるため、構造や仕上げに大きな影響が出るからです。

リフォームで段差を設けることは可能な場合もありますが、費用や制約が大きくなりがちです。間取りとのバランスも崩れる可能性があります。

そのため、小上がり和室を取り入れるかどうかは、建築時にしっかり検討しておくことが重要です。

■ 「小上がり和室はいらない」と言われる理由

「いらない」と言われる理由のひとつは、フラットな空間の方が使いやすいという考え方です。段差がない方が掃除しやすく、動線もスムーズになります。

将来的なバリアフリーを意識すると、段差はデメリットになる可能性もあります。また、模様替えの自由度が下がる点も理由のひとつです。

暮らし方によっては、通常の和室やリビングの一角で十分というケースもあります。

■ 小上がり和室が向いている人・向いていない人

向いているのは、床座の暮らしが好きな人や、子どもの遊び場・昼寝スペースを確保したい人です。来客用の和の空間が欲しい場合にも適しています。

一方、フラットな動線を重視する人や、将来のバリアフリー性を優先したい人は慎重に検討する必要があります。使用目的が曖昧な場合も、後悔につながりやすいといえます。

■ 小上がり和室で後悔しないための考え方

後悔を防ぐためには、「誰が、いつ、どう使うのか」を具体的にイメージすることが大切です。段差の高さや広さも、実際の生活に合わせて検討する必要があります。

収納目的だけで判断せず、将来の暮らしまで見据えることが重要です。住宅会社にメリットだけでなくデメリットも確認し、納得したうえで決めましょう。

■ まとめ|小上がり和室は“目的次第で価値が変わる空間”

小上がり和室は魅力的な空間ですが、万能ではありません。後悔や失敗の多くは、目的が曖昧なまま採用してしまうことにあります。

収納性や後付けの難しさ、将来の使い方まで含めて検討することが大切です。自分たちの暮らしに本当に合うかを基準に判断すれば、小上がり和室は満足度の高い空間になります。